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神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストに行く前に知りたい5つのこと

2018/05/10

ジャズ歌ってます。Ami Latte (アミラテ)です。

神戸の有名ジャズヴォーカルコンテストに潜入!

2016年5月7日(土)、 神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテスト を観に行ってきました。日本のジャズボーカルの3大コンテストに入る有名なコンテスト。ジャズボーカリストの登竜門といってもいいかもしれません。「どんな感じか一度見てみよう!」ということで行ってみました。

神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストとは?

グランプリを取ると、シアトルのジャズクラブJazz Alleyで歌う権利が与えられるジャズヴォーカルコンテスト。歌はジャズスタンダードと決められています。

今年で17回というのはすごいですね!WEBサイトに「神戸新開地では戦前からジャズの演奏会が賑やかにおこなわれ、ジャズ喫茶などでも気軽にジャズを愉しむ文化が根づきました。」との記載もあったので、神戸はジャズ好きが多いのかもしれません。

予選を勝ち抜いた10名が本選に出場でき、一般のお客様(300名くらい?)を前に熱唱し、グランプリを目指します。

グランプリになれなくても、準グランプリには神戸で開催されるジャズイベント4種への出場権が与えられたり、その他の賞にはプロモーション用デモCD作成権があったりします。とても魅力的です。

1.本選出場者はどうやって決まるの?応募方法は?

予選は音源審査です。課題曲(3曲の中から選べる)と自由曲の2曲を録音し応募します。基本的にはジャズスタンダード曲です。

2015年、2016年ともに143組の応募があったそうです。実はわたしも今年こっそり応募していました。でも録音の質が悪かったみたいで予選落ち。ちゃんとした録音スタジオに入って、CDを作るくらいの品質で録音しないとなかなか予選は通らないみたいです。応募される方はご参考まで。

応募結果は郵送で送られてきます。審査員の名前は伏せてありますが、各審査員の審査結果の点数と、それぞれ簡単なコメントが書いてありました。コメントについては書いてくださる審査員と空欄の審査員がいらっしゃいます。「録音の質が悪い」ともちゃんと書いてあり、わかりやすかったです。「今後に期待したい」ともあったので、来年はちゃんとした録音スタジオで歌わなきゃ!と意気込んでいます。

2.チケットは前売り制!

今年からチケットが現地=神戸でしか購入できなくなったみたいです。ということで、関西に住んでる友達に前売り券を頼んで買って来てもらいました。(あっこありがとう!めちゃくちゃ感謝!)去年までは当日券もあったみたいですが、今年はすべて前売り券のみでした。

当日会場に行ってみると、会場1階にチケットがなくても見れるパブリックビューイングのテレビが設置されていました。チケットが入手できなかった方は映像で楽しんでいらっしゃいました。たぶん10数名はいらっしゃったと思います。

3.座席の様子はこんな感じでした。

自由席なので行った順に席が選べます(チケットに整理番号は付いています)当日近くでごはんを食べていたら到着が開始5分前になってしまい、「席がもうないかも!」と焦っていましたが、なんとか後ろの方の席を3席確保できました。

会場は思ったより狭めです。後ろでも全然見えます!会場はほぼ満席でしたが、途中の休憩で帰る人もちらほら。逆に後半だけ見に来ている人もいました。

ステージは段差になっていません。前方3列くらいは簡易椅子でステージと同じ高さで椅子が並んでいました。ステージとかなり近いです。全体的にぎゅうぎゅうです。

司会の方は「長丁場ですのでいつでも席を外して構いませんよ」とアナウンスされていましたが、ホールの外に出るためにはステージの前を横切る必要があり、だれも外に出ていませんでした。あれは出にくいです。トイレは事前に行っておきましょう。

そしてやっぱり会場は寒い!だいたいこういうホールは寒いんですよね。後半になって暑くなってきましたが、前半は寒い。行く時は上着を持っていくのがおすすめです。

4.コンテストは4.5時間の長丁場…!

全部で10人×2曲ずつを聴きます。トータルで4.5時間の長丁場のコンテスト。ミュージシャンの演奏で始まり、各賞の説明、運営側からの挨拶があり、わりとすぐ歌に入りました。

5人終わっていったんインターバル。前回グランプリを獲得した山添さんのステージに移りました。そして15分の休憩をはさんで後半戦。後半5名が終わるとシアトルからのゲストシンガー2名が3曲ずつくらい歌っていました。

とにかく長いですが、思ったよりあっという間でした。おしりは痛くなります。クッションがあるといいかも?

5.出場者の歌を聞いてみた感想

行けなかった方のためにも正直に書いてしまうと、思ったよりも全体的なレベルは高くありませんでした…。みなさん緊張されていたということもあるとは思いますが…。スキルがまだ足りないのではと感じる方もいらっしゃいました。(生意気にすみません、でも正直な感想です)

ちょっと脱線しますが、先日、世界で活躍しているソウルシンガーの Nao Yoshioka さんのインタビュー記事を読みました。そこにこんな内容がありました。

Nao:「私、気持ちを込めて歌ってます」だけでは認めてくれなくて、「気持ちを込めるために、どういう表現や技術を身につけると、それが伝わるようになるのか。プロフェッショナルなら学びなさい」って教えられて。感情は技術で補うものだっていうことを叩き込まれました。
―「気持ちさえあれば、技術がなくても届く」なんてことはないんですよね。
Nao:そうなんです。それはもう、確実に自己満足なんですよ。「すごく気持ちいい!」って自分で思ってても、それでは伝わらない。

- (引用) 一度歌をやめたNao Yoshioka、世界デビューまでの半生を語る

ほんと、納得です。日本は「気持ちを込めて歌えればいい」みたいな雰囲気があるように感じるのですが、やっぱりガツンと伝えるためには気持ち+歌の技術も大事だと思うんです。そう考えると、今回のコンテストは技術的に物足りなかったです。

プロでも参加できるコンテストなのですが、あまり参加するプロがいないのでしょうかね…。アマチュアでもスキルがある人はもっといるはず。もっとたくさんの方に応募していただいて、このコンテストのレベルが今後ぐんと上がって欲しいなと思いました。

ジャズボーカリストなら登竜門!

神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストはジャズボーカリストの登竜門。ぜひジャズボーカリストの方は応募をご検討ください。そして一緒にあのステージで戦いましょう!

神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテスト WEBサイト

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